昨年よりスタートしたこの企画。1958年に創刊された沖縄の月刊誌『オキナワグラフ』と、お互いに前月号から１題をピックアップしお届けします。今月も南の便りをお楽しみください。
沖縄本島の西海岸をドライブしていると、東シナ海 にとんがり帽子のような山（城山＝ぐすくやま、愛称·タッチュー）を擁する島が浮かんでいるのが見えます。伊江島は本部港からフェリーでわずか30分、大型連休の時季には百万輪のテッポウユリや世界のユリが咲き誇る美しい島です。しかし80年前の4月、この島では 「沖縄戦の縮図」と称される激しい地上戦が展開され、疎開できなかった島民の半数にあたる1500人もの方々が命を落としました。

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